キチンナノファイバーとは

キチンナノファイバーの原料になるベニズワイガニ
キチンナノファイバーの原料になるベニズワイガニ

こちらでご紹介する「キチンナノファイバー」という物質については、まだそれほど多く実用化された製品がある訳ではないので、耳慣れない方も多いと思います。

しかし、専門家の間では既に10年ほど前から研究が始まり、日本キチン・キトサン学会をはじめ、各学術会議では毎年新しく見出された機能性が報告されています。

また、テレビや様々なメディアでもその話題が取り上げられる回数も増えているように、今大変注目度の高まっている素材です。

そんな新しい物質「キチンナノファイバー」について、今回はできるだけ詳しく、より分かりやすく解説したいと思います。

1.キチンとキトサンの違い

まず、キチンナノファイバーの詳しい話をする前に、キチンとキトサンの違いを整理しておきたいと思います。

整理しておきたいと思うのは、キチンとキトサンをはっきりと区別して、それぞれが辿ってきた道を知っておいた方が、よりキチンナノファイバーの存在理由が明確になると思うからです。

1-1. キチンは自然界にある天然の物質、キトサンはキチンから化学処理して作られる

カニやエビ、昆虫などの甲殻類、キノコなどに天然物として含まれているのがキチンになります。

つまり、自然界では一部を除きそのほとんどがキチンの状態で存在していて、そのキチンを化学処理することによって作られるのがキトサンということです。

(天然のキトサンも一部にはありますが、一般に広く普及しているのは化学処理して作られたキトサンです)

タンパク質とカルシウムを除去し精製されたキトサン
キチンを化学処理して作られたキトサン

1-2.キチンをキトサンに作り変える理由

キチンをキトサンに作り変える理由は色々ありますが、その一つに液体などに溶けやすくさせるということがあげられます。

キチンは水や特殊な溶媒以外には溶かすことができませんが、キトサンになると酢酸などの薄い酸に簡単に溶けるという性質を持つようになります。

溶けるようになったことで加工を施しやすくなり、研究用の材料などとして使われるようになります。

1-3.これまでの利用実績はキトサンの方が多い

キチンとキトサンの、これまでの利用実績を比較すると、圧倒的にキトサンの方が多くあります。

なぜそうなったのかというと、キトサンには液体に溶けるという性質があり、そのおかげで研究や応用を発展させる事ができたからです。

例えば、動物に摂取させる水や餌に混ぜたり、どこかに塗ったり、他のものと混ぜ合わせたりするときには、溶けているということが重要な要素になります。

その点でキチンよりも液体に溶かしやすいキトサンの方がより多く利用されるようになったのです。

キチン=利用実績が少ない < キトサン=利用実績が豊富

2.古くて新しい?キチンナノファイバー

冒頭でキチンナノファイバーのことを新しい物質と言いましたが、少し正確ではないかもしれません。

なぜなら、キチンナノファイバーの元原料になる「キチン」自体は大昔から存在していて、キチンナノファイバーは、そのキチンから薬品などを用いるのではなく、物理的な方法で作られたものだからです。

ただし、これまでのキチンと大きく違うのは「ナノ化」しているという点です。(ナノ化とはナノサイズまで小さくするということです)

この発想は今までありませんでした。

キチンナノファイバーは、はるか太古より生物生産され続けてきた天然高分子「キチン」の有効利用に、ようやくスポットライトをあてる新しい物質となりました。

2-1.ゲル状の液体が画期的

これまで利用実績の少なかったキチンがキチンナノファイバーに変化することで画期的だったのは、「キチン繊維を水に均等に分散させたゲル状の液体」として得ることが出来たというところにあります。

というのも、キチンは通常の溶媒では溶かすことが出来ないため、キチン溶液を得ることが困難です。

液体に溶けないということは、加工がしにくいということで、加工しにくいということは、実験や応用に用いることが難しくなるということです。

このため、キチンの研究や応用は遅れてしまいました。

そこで、登場したキチンナノファイバーのゲル状の液体は、従来の溶けないというキチンの欠点を補うことで加工が容易になり、研究者はこれを実験の材料として扱うことができるようになったということです。

キチンナノファイバーの原料画像
キチンナノファイバーの画像

2-2.表面積が増えたことも新しいメリット

キチンを細かくほぐすことによって、表面積が増えたことにも多くのメリットがあると考えられています。

表面積が増える事で、これまでよりも少ない量で同等の効果が得られたり、効き目が素早くなることが考えられます。

キトサンナノファイバーと従来のキトサンフレークを比較した実験では、染料の吸着速度が早まり、吸着する量も増えたというデータがあります。

表面積が増えるということは、機能性や資源保護の面でもメリットを得られると期待できます。

3.キチンナノファイバーは極細の食物繊維

キチンナノファイバーは、キチンを極限まで細かくほぐした極細の食物繊維です。

キチンナノファイバーという言葉を分解すると「キチン」と「ナノ」と「ファイバー」に分けられます。

「キチン」は、カニやエビやキノコなどに含まれる成分です。

「ナノ」は、大きさの単位のことになります。

どのような単位なのかというと1nm(ナノメートル)は、1mm(ミリメートル)の百万分の1の大きさで、比較的分かりやすい表現で例えますと、キチンナノファイバー(約10ナノメートル)は髪の毛のおよそ1万分の1の太さということになります。

「ファイバー」は、繊維のことです。

キチンナノファイバーは、キチンを極限まで細かくした食物繊維ということになります。

4.キチンナノファイバーの作り方

キチンナノファイバーおよびキトサンのナノファイバーについて作り方をご紹介します。

4-1.キチンナノファイバーの作り方

キチンナノファイバーはキチンを原料として作られます。

方法としては、石臼式磨砕機、ウォータージェット(高圧噴流水)、高速ミキサー、超音波、エレクトロスピニング(電解紡糸)など他にもあり様々ですが、扱う原料のタイプや用途によって使い分けられています。

ちなみに、弊社で扱っているキチンナノファイバーの製造方式は石臼式磨砕機で、カニ殻から通常の工程を経て得られたキチンに、水と場合によっては酢酸などの酸を少量加えて製造されています。

4-2.キトサンナノファイバー(表面キトサン化キチンナノファイバー)の作り方

従来のキチンと同じように、キチンナノファイバーからも化学的な処理を施すことによって、キトサンのナノファイバーを作ることができます。

ナノ化する前にキトサン化するか、ナノ化した後にキトサン化するかといった工程の違いがあるものの、基本的にはキチンナノファイバーと同じような装置を使って作られます。

また、キチンをキトサン化する割合も調整が可能で、用途によって分けて製造されています。

弊社では表面の一部をキトサン化した、表面キトサン化キチンナノファイバーを利用しています。

表面キトサン化キチンナノファイバーは、キトサン特有のプラスに荷電するという特徴を維持しているので、従来のキトサンがもつ様々な機能も引き継いでいます。

また、キチンナノファイバー同様、新しい応用に向けて様々な研究がされています。

5.キチンナノファイバーの効果

キチンナノファイバーの研究が具体的にどのような分野で進んでいるのか紹介したいと思います。

5-1.食品分野

まずは食品分野です。

はじめにお断りしておかなければならないのは、ここで紹介できるのは食品分野の一部の研究のみということになります。

なぜなら、弊社はサプリメントとして製品を販売していることから、法律でその広告になるような研究内容をお伝えすることができないと決められているからです。

なので、申し訳ありませんが、人や動物など生体に対する研究については、他のサイトや文献などでお調べいただけるとありがたいです。

5-1-1.製パン性向上の実験

キチンナノファイバー製パン性の向上

キチンナノファイバーの食品分野の応用として、製パン性の向上についての研究があります。

パンを作る時に、小麦粉にキチンナノファイバーを添加した場合としない場合を比べると、添加した方のパンの膨らみが増したというものです。

この時セルロースナノファイバー(植物から得られるナノファイバー)を添加した場合との比較もしていますが、やはりキチンナノファイバーの方がよく膨らんだということです。

このことから、キチンナノファイバーを使えば小麦粉(強力粉)の量を減らしても同体積のパンを作ることが可能になるため、より低カロリーなパンを製造することができるということです。

5-2.化粧品分野

化粧品分野では皮膚への効果として次のような実験が行われました。

キチンナノファイバー化粧品分野の実験

5-2-1.アンチエイジング効果

先天的に毛の無いマウスの皮膚にキチンナノファイバーを塗布すると、8時間という短い間で、上皮や膠原繊維(コラーゲンからなる皮膚の細胞間にある繊維)の密度が高くなったということです。

5-2-1.皮膚保護効果

キチンナノファイバーを塗布することにより、外界からの刺激に対して保護する役割のバリア膜が角質層に形成されることが分かりました。

こちらは、ヒト皮膚細胞を積層した三次元モデルを使った実験で、キチンナノファイバーの塗布は健康な皮膚の状態を長時間にわたって保持させることがわかったということです。

5-2-2.保湿効果

こちらは表面キトサン化キチンナノファイバーでの研究になります。

30~50歳の女性10名を対象にした実験では、表面キトサン化キチンナノファイバーを片手に塗った後、4時間後と8時間後に塗っていない方の手と比較したところ、皮膚の水分含有量が、塗っていない方の手と比べて有意に上昇していたということです。

5-2-3.アトピー性皮膚炎についての実験

アトピー性皮膚炎についても検討されています。

皮膚炎を起こしやすいマウスに対しキチンナノファイバーを塗布して、経過をみると、塗布しなかったものと比較して有意に改善傾向が見られています。

これは、血液検査で炎症に関連する因子の活性が抑えられていることが確認できたことでも、皮膚炎の抑制作用があることがはっきりしたということです。

5-2-4.育毛効果

皮膚に対する実験を行なっていると、実験動物の体毛の増え方にも差がみられたことから、毛髪の育成についても調査したものがあります。

キチンナノファイバー、表面キトサン化キチンナノファイバーおよびミノキシジル(育毛剤)の3種類を剃毛したマウスの背中に塗布して経過を見ました。

すると、発毛が確認できた面積で、表面キトサン化キチンナノファイバーはミノキシジルの約2倍ありました。長さも、面積同様約2倍になったことが確認されています。キチンナノファイバーはミノキシジルに及ばなかったということです。

5-3.医療分野

医療分野では、キチンナノファイバーが登場する前から、キチンでの実用化例がありました。

キチンは生体適合性が高いことから、主に人工皮膚や医療用の縫合糸などに用いられています。また、薬の効き方を調節する徐放剤などでも利用されています。

その他、キチンのオリゴ糖を注射によって投与することで免疫力を上昇させる働きがあることもわかっています。

医療分野におけるキチンナノファイバー

5-3-1.創傷などの治癒促進効果

キチンナノファイバーでの利用はキチン同様、傷創や火傷などの皮膚疾患に対して有効であることが分かりました。

研究が行われている鳥取大学のそばにある鳥取砂丘で、観光用に飼育されているラクダが脚に負った傷に対しキチンナノファイバーを含んだ軟膏を塗布したところ、回復が早まることを複数の試験で確認しています。

また、故意に皮膚に欠損を作ったマウスに対する実験では次の結果が得られました。

キチン、キトサン、キチンナノファイバーおよび表面キトサン化キチンナノファイバーの4つの成分を塗布し経過をみたところ、8日後、表面キトサン化キチンナノファイバーではほぼ完全に皮膚が再生されていました。

それに対し、キチンナノファイバーでは前者と比較するとやや劣る程度で、キチンとキトサンではわずかであったということです。

5-4農業分野

農業分野では次のような効果が確認されました。

5-4-1.植物病原菌に対する抗菌性

キチンナノファイバーおよび表面キトサン化キチンナノファイバーは植物病原菌に対する抗菌性を発揮することが分かりました。

それぞれのナノファイバーをフィルム状に加工して、その上で植物病原菌であるニホンナシ黒斑病菌、トマト萎凋病菌、かんきつ青カビ病菌などの発芽率を観察したところ、普通のセロハンシートでは発芽率が98.5%だったのに対し、キチン/キトサンナノファイバーでは0.3%にとどまったということです。

農業分野におけるキチンナノファイバーの研究

5-4-2.植物の免疫系活性化

キチン/キトサンナノファイバーは植物の病気に対する免疫系を活性化して、病害抵抗性を向上することが分かりました。

キチン/キトサンナノファイバーをあらかじめイネの表面に散布しておくと免疫機能が活性化されていもち病に罹りにくくなるということです。

これはトマトやキュウリでも同じような効果が得られたということです。

5-5その他

その他では、キチンナノファイバーの高強度、高弾性、透明性などの特徴を生かした機能性フィルムや、接着強度を増加させる目的で接着剤・塗料などに添加する技術も開発されています。

まとめ

1970年代後半頃より本格化した日本のキチン・キトサン研究は、その後世界中の研究者によって進められてきました。

その甲斐あって、キチン・キトサンは様々な場面で実用化され、人々の生活向上に役立ってきました。

そして、再び日本の学者らによって研究が始められたキチンナノファイバーの登場は、これまで築き上げてきたキチン・キトサンの実績を引き継ぎ、また更に発展した形で社会に貢献しようとしています。

引き続き、この新素材「キチンナノファイバー」に注目してゆきたいと思います。

参考資料:

  • キチン・キトサン研究vol.24No.1キチンナノファイバーが有する多様な生体機能
  • キチン・キトサン研究vol.24No1小麦粉生地と製パン性に対するセルロースナノファイバーの影響およびキチンナノファイバーとの比較
  • カニの殻が新たな産業を生みだす! 化学別冊
  • キチン・キトサンの最新化学技術 技法堂出版
  • キチン・キトサン健康読本1 東洋医学舎

キトサンとアレルギー

キトサンとアレルギーのイメージに使う血液検査の写真

サプリメントに使われるキトサンの原料は主にカニですから、カニやエビなどのアレルギーをお持ちの方の中には、キトサンの摂取が心配だという方もおられると思います。

また逆に、キトサンをアレルギー体質の改善に役立てたいということで摂取されている方もいますので、ここでは、キトサンとアレルギーについて書いてみたいと思います。

1.食物アレルギーの原因物質はタンパク質

そもそも、食物アレルギーの原因物質となるのは、主に食べ物から摂取したタンパク質なので、食物繊維であるキトサンがアレルギーを引き起こすことはあまり考えられません。

逆に、食物繊維は、一般的には腸内の環境を整えアレルギーを改善させる作用があると考えられているので、むしろ体質改善には積極的に摂りたい成分です。

ところで、キトサンを使ったサプリメントのパッケージには原材料の表示がありますが、キトサンの後に( )で“かに由来”と書かれているのに気づかれた方もいると思います。

キトサンを表示する際使われるアレルギー表示

これは、カニやエビなどの甲殻類アレルギーを持っている人に対し、注意喚起として表示しているもので、法律で義務付けられています。

では、タンパク質ではないキトサンに、どうしてアレルギー注意の表示が必要なのでしょうか。

それは、キトサンの原料であるカニに含まれていたタンパク質がもしかすると残っているかもしれない、と考えられているからです。

キトサンには、本当にタンパク質が混ざっているのでしょうか。

2.キトサンは高度に精製されて作られる

サプリメントに使用されるキトサンの原料になるのは主にカニ殻です。

カニ殻にはタンパク質とカルシウムとキチンが含まれていますので、最終的にキトサンを得るためには、不要であるタンパク質とカルシウムを取り除かなければなりません。

まずはじめにカニ殼を薄い酸の溶液に2日ほど浸けておきます。そうするとカルシウムが溶けて出てゆきます。

その後、今度は薄いアルカリ溶液で1日以上煮続けることでタンパク質は除去出来ます。

そうして残ったキチンを、今度は濃いアルカリ溶液で2時間程度煮ますと、最終的にサプリメントなどに使われるキトサンが得られます。

この間、酸やアルカリの薬品を流すために大量の水で何度も洗浄します。

このように、キトサンはいくつかの工程を経て高度に精製されていますので、完璧といって良いくらいタンパク質は取り除かれています。

タンパク質とカルシウムを除去し精製されたキトサン

なので、通常国産のキトサンであれば、残留タンパク質の問題は無いと考えても良いのですが、万が一という事も考えなければなりませんし、中には粗悪な外国産のキトサンもあるかもしれないという事で、用心するに越したことはないという事でしょう。

3.キトサンがアレルギーを引き起こした例

以上のことで、キトサンにはアレルギーの心配がほとんど無いとお分かりいただけたと思います。

しかしながら、世界中で広く使われているキトサンですから、ごくわずかではありますが、アレルギーまたはアレルギー様の症状を引き起こした例が報告されています。

参考:食品摂取により発症する新規アレルギー/アレルギー様反応に関する調査研究 内閣府食品安全委員会

ただし、内容をよく見てみると、確実にキトサンが原因なのか判明していないものも多くあるようで、今後より詳しい調査が必要でしょう。

ちなみに、弊社がキトサンのサプリメントを発売してから30年以上が経ちますが、キトサンだけでアレルギー様の症状が出たというケースは、ほとんど無かったと思います。

まとめ

以上、述べましたように、

1. キトサンは食物繊維である。
2. サプリメント用のキトサンは高度に精製されているので残留タンパク質が無い。
3. キトサンのサプリメントでアレルギーを引き起こした報告は非常に少ない。

などのことから、キトサンは、アレルギーに対しては基本的に安全な素材だと言えると思います。

ただし、「何事にも100%ということは無い」という観点からとらえると、注意するポイントとしては、きちんとした国産の原料を使用しているものを選ぶことや、もともとカニやエビなどの甲殻類アレルギーを持っている方は、十分に気をつけながら摂った方が良いという事だと思います。

キチンとは?キトサンとは?キチン・キトサンとは?—キチンとキトサンの違い

キチン・キトサンの原料

「キチン」と「キトサン」または「キチン・キトサン」というように「キチン」と「キトサン」は分けて呼ばれたり、くっつけて呼ばれたりするので、紛らわしくて良く分からないという方もいるかと思います。

私たち販売に携わる者でさえ、時に「キトサン」またある時は「キチン・キトサン」と言ったり、一貫性が無かったりするので、一般の方はますますわかりにくいのではないでしょうか。

そこで、ここではキトサンのいくつかの呼び方について、それぞれ詳しく解説してゆこうと思います。

先ず、根本的な事から申しますと、じつは、これらの成分、元となる出発原料は「キチン」ということで同じなものなのです。

それを化学的に加工することによって、異なった性質を持つようになることから、それぞれ別の成分として区別されるようになるということです。

ここでは、「キチン」と「キトサン」、そして「キチン・キトサン」という3つの呼び方について詳しく解説してみたいと思います。

1.キチンとは

キチンとはN-アセチルグルコサミンという基本分子がたくさん繋がってできたポリマーです。

ポリマーとは同じ小さい分子の繰り返しによって構成される物質のことです。

キチンが含まれるものには、動物だとカニやエビの殻、昆虫などの外骨格、イカの筋、サンゴやイソギンチャク、植物の仲間だとキノコやカビなどがあります。

このようにキチンは私たちにとって、とても身近な成分です。

あの忌まわしいゴ○○リにもあるという事なので、自然界で生物生産される量はとてつもなく大量です。

それは、木や草などを構成しているセルロースに匹敵すると考えられていて、推定100億トンとも1000億トンとも言われています。

キチンのフレーク

1-1.キチンの特徴

キチンは栄養学的(性能)では食物繊維、化学的(成り立ち)では多糖類に分類されます。

食物繊維とは、人の腸内で消化されない難消化性成分の事で、多糖類とは単糖が多数つながって出来た成分の事です。

キチンは単糖であるN-アセチルグルゴサミンという物質がたくさん繋がってできています。

N-アセチルグルコサミンは膝などの軟骨成分の元になっている物質で、サプリメントなどでも人気があるので、ご存知の方もいらっしゃると思います。

カニ殼から取り出したキチンの見た目は、無色または白っぽい感じのフレーク状で、大抵はそれを細かく粉砕した粉末状に加工されます。

キチンは、水やその他の溶媒には簡単に溶けないという性質があって、キチンの研究を遅らせる原因の一つになっています。

1-2.キチンの働き

キチンは食物繊維として腸内環境改善などの役割をはたします。

ところが、液体に溶かしにくい性質があだとなって、実験用素材としては扱いが悪く、研究データはそれほど多くありません。

ただし、生体に対する親和性が高いことから、人工皮膚や手術用の縫合糸などに使われています。

2.キトサンとは

キトサンとはグルコサミンという基本分子がたくさん繋がってできたポリマーで、キチンを原料として作られます。

天然ではカビの仲間などに存在していますが、現在利用されているキトサンのほとんどはキチンを化学処理して作られたものになります。

キトサンのフレーク

2-1.キトサンの特徴

キトサンも栄養学的には食物繊維、化学的には多糖類に分類されます。

キトサンはグルコサミンという物質で構成されています。

グルコサミンとはN-アセチルグルコサミンからアセチル基というものが外れた状態のもので、こちらも膝関節などの軟骨成分の元になる物質です。

キチンからキトサンを作るときに、脱アセチル化という言葉を使いますが、それは上記のことを指しています。

見た目はキチンもキトサンもあまり変わりがありませんが、キトサンの方が白っぽさが抜けて、フレーク状にすると少し透明がかって見えます。

キトサンもキチン同様水には溶けませんが、酢酸やクエン酸などの薄い酸には簡単に溶けます。この性質が、キトサンの研究を大きく前進させることになりました。

キトサンにはもう一つ大きな特徴があります。

それは、自然界に存在する食物繊維としては唯一キトサンだけがプラスに荷電しているということです。

2-2.キトサンの働き

前項でも触れましたようにキトサンはプラスに荷電しているということで、生体に様々な働きをもたらします。

これは、キトサンを摂取して体内に取り入れたときに、マイナスに荷電している物質、例えば塩素や脂肪酸、胆汁酸やその他の化学物質などと結合して、体外に排出したり、吸収を遅らせることになります。

もちろん吸収されずに腸管を通過することによって、食物繊維としての効果も発揮します。

キチンを溶かす事のできる溶媒は限られている為、キチンの溶液を作る事は困難です。

ところが、キトサンは薄い酸に容易に溶けるという性質を持った為、研究材料として取り上げられ、多くの研究成果を残しました。

その種類の多さから、キトサンは機能性食品ならず、多機能性食品だと主張する研究者もいるほどです。

3.キチン・キトサンとは

2項で触れましたようにキトサンはキチンから作られるもので、性質の異なる物質ということがお分りいただけたと思います。

では、どうしてキチン・キトサンという呼び方があるのかというと、キチンからキトサンを作るときに、その全てがキトサンになるのではなく、通常10~20%程度はキチンのまま残っている事があるからです。

また、構造の一部は違うものの、出発原料は同じなので似ているところもたくさんあることが、キチン・キトサンと呼ばれる理由の一つになっています。

キトサンといっても、厳密にはキチンとキトサンの混合物のことを指すので、つまりキトサン=キチン・キトサンという事でご理解いただければいいと思います。

まとめ

サプリメントとして有効なキトサンは、元はキチンだった、そしてキトサンには一部キチンが含まれていることから、キチン・キトサンと呼ぶ事があるとお分かりいただけたと思います。

キトサンとアスタキサンチンの違い

サプリメントの中には、似たような名前の物、似たような効果を持つ物など、たくさんの種類がありますね。

キトサンの製品を扱っていると、時々他の成分との違いについてお問い合わせをいただくことがあります。

その中でも比較的多いキチン・キトサンとアスタキサンチンの違いについて解説します。

1.キトサンとアスタキサンチンの違いとは

キトサンとアスタキサンチン、この二つの成分は全く異なる成分になります。

でも、多くの人が混同してしまう理由として、

1) 名前が似ている。
2) 抽出される原料に同じものが含まれる。
3) 効果が重複している

以上の3つが考えられます。

以下にそれぞれを検証して、違いを確認したいと思います。

1-1名前が似ている

もう、これは見た通り、

「キチン・キトサン」や「キトサン」と「アスタキサンチン」

では、似たような音が含まれているので、混同してしまう方はいるかもしれません。

1-2抽出される原料は同じ。

キトサンとアスタキサンチンは元になる原料の一部に同じものがあります。

キトサンを抽出する原料は主にこちらになります。

カニ、エビ、イカ、きのこなど。

アスタキサンチンが含まれる主な原料はこちらになります。

カニ、エビ、オキアミ、サケ、マス、タイなど。

キトサンとアスタキサンチンの違いキトサンとアスタキサンチンの違い2キトサンとアスタキサンチンの違い3

このように、代表的な原料となるものにカニやエビといったものが共通しているので、似たようなイメージを持たれるのではないでしょうか。

1-2-1同じ原料(カニやエビなど)から違う成分を抽出

キトサンとアスタキサンチンでは、カニやエビなど、いずれも原料としては共通していますが、そこから取り出す成分がそれぞれ異なります。

キトサンはカニ殻などからキチンを取出してから作られます。キチンは、カニ殻を構成している成分の一つで動物性の食物繊維になります。

それに対し、アスタキサンチンは、カニ殼などの表面に沈着している色素の事をいいます。色その物の成分がアスタキサンチンということです。

アスタキサンチンの色は赤色をしています。

しかし、カニやエビなどは、生のままでは青黒い感じの物もありますね。

これは、たんぱく質とアスタキサンチンが結合しているからその様に見えるだけで、熱を加える事で結合が離れると、本来の赤色が見られるようになるということです。

1-3効果が重複している

キトサンは多機能性食品とも呼ばれ、生体に対する機能性の報告は多数あります。

一方、アスタキサンチンに期待できる最大の機能性は抗酸化作用です。

その作用から生体へのさまざまな影響がみられますが、一部はキトサンの持つ効果・効能と重複しているものもあります。

まとめ

キトサンもアスタキサンチンも得られる原料としてはカニやエビが代表的です。

ところが、アスタキサンチンに関しては、そこから抽出できる量が非常に僅かなため、大変高価な成分としても知られてきました。

そこで、より安価で利用しやすい物を、という事で探し求めたところ、アスタキサンチンは藻類にも含まれていることが判り、現在ではそれを培養したものも市場に流通しているということです。

キトサンとアスタキサンチンは、似たようなイメージであっても、全く異なる成分であることがお分かりいただけたと思います。

キトサンは分子量が決め手〜高分子、低分子から水溶性キトサンまで

キトサンのサプリについて調べていて、分子量という言葉を目にしたという方は多いと思います。

普段あまり使わない言葉なのでよく分からないのではないでしょうか。

ところが、この「分子量」、キトサンのサプリメント選びには重要なポイントとなるのです。

なぜなら、キトサンは、分子量のサイズによって性質が異なってくるからです。

キトサンといったらどれも同じだと思っている方は要注意ですよ。

キトサンのサプリメントを選ぶ際は、是非以下の解説を参考にしてください。

 

1.キトサンのサプリにとって重要な「分子量」とは

冒頭でも触れましたように、キトサンには分子量の大きさに違いがあって、それにより性質が異なってきます。

もし、あなたがキトサンのサプリメントを選ぼうとしているのなら、パッケージを見たりやメーカーに問い合わせるなどして、その分子量について確認するべきでしょう。

ここでは、キトサンのサプリにとって大切な分子量について分かりやすく解説します。

 

1-1そもそも分子量とはどんなものでしょう。

この項では、分子量という物の基本的な事について触れてみようと思います。

なので、分子量の話はあまり興味がない、キトサンの事を知りたいだけ、という方は、飛ばして次に進んでください。

 

さて、分子量の基本的な知識は、高校1年生の化学の授業で習った方が多いはずです。

でも、特に専門の仕事にでも就いていない限り、忘れてしまったのではないでしょうか。

 

という方におさらいです。

まず、分子量の定義は、

 

「分子量とは分子を構成する原子量の和」

 

となります。

原子量とは、それぞれの元素にある原子の相対的質量の事です。

少し分かりにくいのですが、とにかく簡単に言うと、分子量とは、物質を作る基本的な要素である「元素」が持つ「原子」の質量=「原子量」を集めたものという事になります。

 

これらのことを水を例にして考えてみます。

水の分子式はH2Oです。

元素はH(水素)とO(酸素)ですね。

H(水素)の原子量は「1」、O(酸素)の原子量は「16」になるので、水H2Oでは、Hが2つとOが1つで構成されていますから「1×2+16=18」となります。

つまり、水の分子量は18ということです。

水の分子量

 

1-2キトサンの分子量

キトサンの分子量についてみてゆきたいと思います。

キトサンを構成している基本分子は、膝の痛みに良いなどと言われている、あのグルコサミンです。キトサンは、グルコサミン分子が多数繋がってできているのです。

キトサンの最小単位であるグルコサミンの分子式はC6H13NO5と表します。

先程の水と同じように、それぞれの原子量を見ていくと、C(炭素)は「12」、H(水素)は「1」、N(窒素)は「14」、O(酸素)は「16」です。

それを分子式に当てはめてゆくと下の図の様になって、グルコサミンの分子量は179になることがわかります。(正確には相対的質量も考慮しなければならないので、179.17g/molとなりますが、ここでは細かい事は気にしません)

グルコサミンの分子量

 

このグルコサミン分子が2つ以上繋がったものがキトサンということになるので、グルコサミン分子が繋がった状態のキトサンの分子式は(C6H11NO4)nと表せます。

そして、先程と同じ様に原子量を当てはめてゆくと、下図の様にキトサンの分子量は161となります。

キトサンの分子量

 

この様にグルコサミン分子が2つ〜無数に繋がったものがキトサンという物質になります。

グルコサミンから高分子キトサン

 

もし、分子量が1万のキトサンというものがあるとすると、10,000÷161=62.11…という事になるので、分子量1万のキトサンは、キトサンの分子、すなわちグルコサミンが約60個ほど繋がったものだと、ざっくりですがイメージできると思います。

キトサンの中では、最も広く使われている高分子キトサンでは、グルコサミン分子が数千個程度繋がっていると言われるので、それを分子量に置き換えると100万などといった大きな単位になるということです。

 

2.分子量の違いで分けられる5種類のキトサン

化学の勉強のようになってしまい、サプリメント選びにはあまり役に立たない話だったかもしれません。

ここからは、もう少し関係のある内容になると思いますので、興味のある方は進めて読んでみてください。

さて、キトサンには、抽出される原料や、生成のされ方によって様々な種類があります。

ここでは、分子量の大きさによって分けられた、主に5つのキトサンについて、その性質の違いなどを解説したいと思います。

 

2-1高分子キトサン

高分子キトサン

分子量はおよそ約100万以上です。

様々なキトサンの中でも、最も一般的に広く普及しているのが、この高分子キトサンです。

サプリメントなどとして一般に売られている製品で、特に分子量についての記述がなければ、キトサンといえば高分子キトサンのことを指していると考えても良いと思います。

カニ殼などからキトサンを得る場合、その原料である天然のキチンは高分子として存在しています。そのキチンをそのまま化学処理して抽出したキトサンはやはり高分子です。より、天然物に近いと言っても良いかもしれません。

高分子キトサンは、他のキトサンと比べると比較的安価だということもあり、食品、繊維、工業分野やその他広く利用されてきました。その分、学術的なデータが豊富でエビデンスが整っているところが、高分子キトサンの特色と言えます。

今は研究が進んで、低い分子量のキトサンにも有効性が見出されてきましたが、以前はキトサンといえば高分子だったので、高分子キトサンは、キトサンの基本形とも言えると思います。

高分子キトサンは、水には溶けません。水に入れて撹拌してもすぐに底の方に沈んでしまいます。

ただし、お酢やクエン酸などの薄い酸には、簡単に溶けます。

味は、独特の苦味や渋みがあるので、個人差があると思いますが、粉末そのままでは食べにくいと感じる人は多いかもしれません。

 

2-2低分子キトサン

低分子キトサン

分子量はおよそ15万以下とされていますが、先ほどにもありましたように、キトサンの場合分子量の捉え方が一般的ではない為、ここまで大きくても低分子の枠に入ります。また、研究者やメーカーによっても考え方にはばらつきがあるようです。

この程度まで分子量を下げても、依然として水には溶けません。

ただし薄い酸には容易に溶解します。

高分子キトサンと比べると、体内ではさらに溶けやすくなる為、食事から摂った物との混ぜ合わさりや、体内での分散がスピーディーで、すばやく効果を発揮すると考えられます。

 

2-3水溶性キトサン

水溶性キトサン

高分子キトサンは水に溶けないという性質に対し、水に溶けやすくなるよう乳酸と混合した特別なキトサンです。

分子量としては1万前後と低分子キトサンよりもさらに低く設定しています。

分子量が1万程度のキトサンでも、そのままでは水には溶けませんが、この水溶性キトサンでは、乳酸と混合していることと、分子量が低いことで体内での溶解性は非常に高くなります。

分子量もここまで低下してくると、高分子キトサンには見られない作用が確認されてきます。

さて、巷では「水溶性キトサンは水に溶けやすい、だから体内に吸収されて、体に良い効果がある」といわれたりしています。

しかし、これはには若干の注釈が必要になると思います。

なぜなら、水溶性キトサンのように分子量が小さくなればなる程、体内に吸収される割合も増えてくるとは思いますが、それでもまだ多くは吸収されずに腸管を通り抜けていると考えているからです。

つまり、いくら水溶性キトサンだからと言っても、全てが分解されて吸収されるということは、考えにくいということです。

ですので、水溶性キトサンには、体内に吸収されることで作用する機能と、吸収されずに腸管を通り抜ける事で得られる機能の、二つを備えていることが最大の特徴だと考えています。

 

2-4キチンオリゴ糖

キチンオリゴ糖(nacos)

キチンオリゴ糖は、キチンを調整して作られたオリゴ糖で、別名ナコス(nacos)と呼ばれています。

分子量としては1~6になり、ここまで小さくなるとそのままで水に溶けるようになります。

キチンはキトサンの元になる物質で、最小単位はN-アセチルグルコサミンです(キトサンはグルコサミン)。

じつは、サプリメントとしてのキチンには、機能性の報告はあまり多くありません。

どうしてかというと、キチンはそのままでは水にも酸にも簡単には溶かすことが出来ない為、実験材料としての扱いが悪く、そこがネックになって研究が進んでいないからなのです。

かと言って、キチンに生理的な効果が全く無い訳ではなく、キチンオリゴ糖のような形になると、高分子のキチンやキトサンでは得られない効果が見られるようになることが研究によって判っています。

味は、キトサンのようなクセは無く、淡い甘みがあるのが特徴です。

 

2-5キトサンオリゴ糖

キトサンオリゴ糖(cos)

キトサンオリゴ糖は別名コス(cos)と呼ばれています。

分子量は2~8個程度で構成され、キチンオリゴ糖同様そのままで水に溶解します。

オリゴ糖なのでプロバイオティクスとして腸内で働くと同時に、キトサンと似た生理機能を持ち合わせています。

また、分子量が限りなく低いため、体内で分解もされやすく、一部は単糖のグルコサミンとして吸収されるということも分かっています。

味は、特有の甘苦味や酸味が感じられます。

 

まとめ

サプリメントとして、その多機能性により様々なシーンで利用されているキトサンですが、一口にキトサンといっても分子量での分類だけでも複数あることがお分かりいただけたと思います。

高分子キトサンからキトサンオリゴ糖と、徐々に分子量を低めることで得られる効果が変化してくる、そんな特別な成分がキチン・キトサンです。

価格面では、高分子よりも低分子化された物の方が高価になる傾向があります。

これは、原材料のキチンは高分子として存在している為で、それを低分子化するにはコストが掛かってしまうからです。

それでも、高分子では得られない機能性が見られるのは、低分子のキトサンの興味深いところです。

弊社の製品には高分子キトサンだけを使っているものから、キトナコスのように、全ての種類を網羅しているものまでバリエーションは各種取り揃えているので、ご自身にあった物を選んでいただけると思います。

もし、パッケージを見ただけで判断できない場合は、問い合わせるなどして、分子量を確認していただきたいと思います。

キトサンサプリ、効果的に飲むタイミングや飲み方

supple

どのようなサプリメントでも、飲み始める前に確認したいのは、飲む量やタイミングだと思います。

それぞれのパッケージを確認すれば、だいたいのことは記載されていると思いますが、そもそもサプリメントはあくまでも食品なので、飲み方に医薬品のような厳格な取り決めはありません。

じつは、弊社のキトサン製品も○○〜○○粒と、量には幅をもたせてありますし、食前や食後などの”いつ飲むか”についての記載もあえてしておりません。

これには、先ほど申し上げましたように、サプリメントはあくまでも食品であることと、もう一つの理由に、サプリメントの飲み方は人によって個人差があるだろう、と考えているからです。

個人差というのは、それぞれの方が抱えている健康上の悩みであったり、生活のスタイルであったり、もしかしたら金銭的なことであるかもしれません。

それぞれの方が、無理せずに自分に合った飲み方で続けられるのがサプリメントの優れているところではないでしょうか。

しかも、キトサンは、多機能性食品と言われているくらい、様々な機能性が見出されています。

健康上の悩みで飲んでいる方もあれば、ダイエットを目的にされている方もいると思います。

なので、ことキトサンについて言えば一概にこの飲み方が正しい、ということはないと考えています。

とは言いましても、せっかくお金を出して飲むのだから、効果を最大限に引き出したいものです。

そのためには、まずはキトサンのことをよく知ることが大切なので、この項ではキトサンの特徴を理解した上で、最大限にその効果を発揮できる飲み方について解説したいと思います。

1.キトサンサプリを摂取する効果的なタイミング

早速ですが、キトサンの特徴を紹介したいと思います。

それは、自然界でプラスに荷電した食物繊維はキトサン以外には無いということです。

この特徴は非常に大きなポイントになります。

なぜなら、体内で悪影響を及ぼす成分にはマイナスに荷電しているものが多くあり、プラスに荷電したキトサンは、それらを磁石のようにくっつけて体外に排出したり、吸収を遅らせたりする働きを持つからです。

マイナスに荷電しているものというのは、例えば、塩素や胆汁酸、尿酸、リン酸、フッ素、核酸などと他には重金属の類もあります。

プラスに荷電した食物繊維という、他の食品には無いこの大きな特徴を生かすには、飲み方にちょっとしたコツがありますので、以下では、その具体例を紹介したいと思います。

1-1.キトサンは食事と一緒に飲むのがポイント

foodsandchitosan

第一に、キトサンは、食事の直前か食後すぐ、または食事中に飲むのがポイントになります。

なぜなら、キトサンには、食事の中に含まれるマイナスに荷電している成分を吸着して排出したり、吸収のスピードを遅らせる働きがあるからです

食事の中というのは、体内で産生される胆汁酸も含みます。

胆汁酸は、脂肪分の吸収を促進させる成分です。

これらを吸着するためには、キトサンと食事中の成分とが接触しなければなりません。

つまり、その特徴を生かすためには、食べた食事の内容とキトサンがお腹の中で混ざり合うことが重要になります。

先ほども紹介しましたが、マイナスに荷電している成分には、塩素や胆汁酸、尿酸、リン酸、フッ素、核酸などがあり、これらの成分がもたらす働きをコントロールするには、キトサンの吸着作用が役立つのです。

キトサンのプラスに荷電しているという、他には例を見ない性質を活かすためには、キトサンは食事と一緒に摂ることを基本とすると良いと思います。

1-2.キトサンは回数を分けて摂る(1日3回が基本)

次に、キトサンは、朝・昼・晩といったように、3回に分けて摂っていただくことをおすすめしています。

なぜ3回に分けるのかというと、一つは、前述にもありましたようにキトサンと食事を一緒に摂ることで、お腹の中で内容が混ざり合うようになるからです。

そして、もう一つ意味があります。

それは、飲む回数を分けることで、体内でのキトサン成分の働きが、絶え間なく発揮できるようになる、ということです。

つまり、絶えず休むことなく働き続けている体内の器官に対し、キトサンが途切れることなく存在することによって、サポート役としての力を継続して発揮できるようになります。

そのためには、1日の量を一回で一気に飲んでしまうのではなくて、できるだけ回数を増やして飲む。さらに、食事時に合わせて飲めば、キトサンの特徴を活かすことが出来てなお良いと思います。

1-3. 脂分の吸収が気になる人は夕食時に飲むのを忘れない

yakinikuchitosan

特に脂分の吸収が気になる人は、夕食時のキトサンを忘れずに飲んでください。

夕食時に飲むキトサンが、食事中の余分な脂分を吸着し、体内への吸収速度を遅らせてくれます。

また、ここでもプラスに荷電したキトサンがその効果を発揮してくれるはずです。

貯蓄型である脂分は、運動量の減る夜間での急激な消化や吸収は避けたいところです。

余分な脂分の蓄積は、健康の為にも良くないので、夕食時のキトサンは忘れずに摂るようおすすめします。

1-4. 医薬品を飲んでいる人は時間をあけて飲む

医薬品を飲んでいる人は、時間をあけてキトサンを飲むようにおすすめしています。

基本的には、キトサンが医薬品(下記にあげるものを除く)の効き目に影響を与えることはないと考えられています。

ただし、時間をあけて飲むようすすめるのは、全ての医薬品との相互作用が確認出来ているわけではないからです。

ちなみに、キトサンと医薬品との相互作用の情報には、ワルファリン系の医薬品や、パルブロ酸ナトリウムを服用中における注意などがあります。より詳しい記述は、国立健康・栄養研究所のデータベースの中にありますので、必要があると思われる方は一度ご覧になってください。

「健康食品」の安全性・有効性情報

医薬品を飲んでいる方は、例えば、食前はキトサン、食後に医薬品などのように、念のため時間をあけて飲むようにすれば、より安心してキトサンを摂ることができると思います。

2. キトサンサプリの効果的な飲み方

キトサンは、数あるサプリメントの中でも、学術的な研究が豊富な成分だと思います。

その有効性や扱い方には、数々の研究に裏付けられたものもありますし、弊社が30年以上にわたりキトサンをおすすめしてきた中で得られた経験に基づく情報もあります。

ここでは、そういったキトサンの効果的な飲み方を紹介します。

2-1キトサンのサプリはなにで飲んでもOK

キトサンは、医薬品のように、かならずしも水で飲まなければならないということはありません。本人が飲みやすいものであれば、なにで飲んでもOKです。

キトサンはあくまでも食品ですから、飲み物に注意しなければならないということは特別ありません。

私は、よくビールなどのアルコールと一緒に飲んでしまうこともありますが、何か問題があると言うよりも、むしろメリットの方を感じています。(ただし、気のせいかアルコールとキトサンを一緒に摂ると、酔いが遅くなるような感じがするので、少量のお酒で早く酔いたいという方には経済的でないかもしれません笑)

キトサンのサプリを飲むときは、お水やお茶など、なにで飲んでもかまいません。

2-2. 食事に野菜や卵を加えて一緒に飲む

chitosanandvegetable

キトサンと一緒に摂る食品として、野菜や卵を加えることをおすすめします。

なぜなら、キトサンと一緒に野菜や卵を摂ると、キトサンが体内に吸収されやすくなるからです。

本来人は、キトサンを分解するための酵素を持っていません。なので、そのままでは、キトサンを食べてもほとんど体内に吸収されることはないのです。

しかし、野菜や卵には、キトサナーゼやリゾチームといった、キトサンを分解する酵素が含まれています。

これらの酵素が、キトサンを体内に吸収されやすい形に分解してくれるので、キトサンのサプリを摂る場合には、野菜や卵と一緒に摂ると良いと思います。

2-3. キトサンの粉末を料理に使う場合の注意点

キトサンのサプリの中には、カプセル形状のものだけでなく粉末タイプのものもあります。キトサンを多めに、効率よく摂れるので人気はあるのですが、中には食べずらいと感じる人もいるようです。

そのような場合は、キトサンの粉末を料理などに混ぜて摂っていただくのはいかがでしょうか。

そのままでは食べづらいキトサンでも、料理に加えると意外と食べやすくなるものです。

ただし、炒め物や天ぷらなど、高温で調理する場合はキトサンに変化が生じる事がありますので、できるだけ低温か短時間で仕上げるようにしてください。

また、キトサンは油を吸着する働きがあるので、口に入れる前に料理の中で吸着してしまっては、体内に入ってからの効果が薄れてしまう可能性があるので、体内の油分が気になる方は、サラダ油などを使わない料理をおすすめします。

例えばヨーグルトに混ぜるだけでもずいぶん食べやすくなります。

カプセルが飲みにくい人や、キトサンだけを多めに摂りたい方に人気な粉末タイプのキトサンは、高温に注意しながら料理などで工夫して摂ることをおすすめします。

まとめ

ここまで、キトサンサプリのいろいろな飲み方を紹介してきました。

食物繊維として唯一プラスに荷電しているという、ユニークな特徴を持つキトサンの飲み方には、知っておいた方が良いいくつかのポイントがあることを、お分りいただけたと思います。

繰り返しますが、キトサンはあくまでも食品。医薬品のように厳しい決まり事がないのもメリットの一つなので、あまり神経質にならないことも大切です。

もちろん、ここで紹介した話は、キトサンを摂る上で大切なポイントではありますが、絶対ではありません。1日や2日飲むのを忘れても平気です。

サプリメントは医薬品と違い、長く続けることで得られるメリットが大、という点も魅力の一つなので肩に力を入れすぎず、楽しみながらキトサンサプリで美容と健康を手に入れてください。

キトサンは一般の食品・食べ物からは摂取できません。

キトサンを摂取するために、普段の食事から摂れたらと思う方もいるかもしれません。

ところが、キトサンに関しては、サプリメントの代わりになる一般の食品はほとんどありません。じつは、キトサンは一般の食品には含まれていないのです。

そこで、このページでは、キトサンが一般の食品や食べ物から摂取できない理由を解説します。

「確実にキトサンを摂りたい!」と考えるのであれば、ぜひ、参考にしてください。

1.キトサンは一般の食品から摂ることはできません

キトサンはカニやエビの殻から抽出されます。

だからだと思いますが「殻をそのまま食べるとキトサンが摂れる」と考えている人がいるようです。

確かにキトサンの原料になるのはカニやエビの殻ではありますが、殻をそのまま食べてもキトサンを摂ったことにはなりません。殻にはキトサンがほとんど含まれていないからです。

1-1.カニやエビの殻に含まれているのはキトサンではなく「キチン」

何も加工していない、そのままのカニやエビの殻には「キチン」が含まれています。キチンとは、カニやエビ、昆虫など甲殻類の外骨格を構成している成分の一つです。

そして、その「キチン」を化学的に加工して得られるのが「キトサン」ということになります。

この二つの成分は、似ている部分もあるのですが、一般的に健康に良い成分とされるのは「キトサン」の方となります。
※体に良いとされる効果はキチンにもありますが、それは別の機会に紹介します。

キトサンの原料として最も多く用いられるカニ殻を例に挙げると、甲羅を構成する成分は、主に以下の3つになります。

  1. タンパク質
  2. カルシウム
  3. キチン

この3つ目のキチンを化学処理(濃いアルカリ溶液で加熱)して作られるのがキトサンです。

つまり、カニやエビの殼などを食べても、キチンを摂った事にはなりますが、キトサンを摂った事にはならないのです。

また、人はキチンを分解する酵素を持ち合わせていないので、体内でキチンをキトサンに作り変えることができません。

キチンは化学処理をしなければキトサンにならないため、食事からは摂る事ができないということです。

2.天然のキトサンはカビに含まれる

現在サプリメントとして販売されているキトサンは、言ってみればキチンを化学処理した人工のキトサンということになります。

しかし、世の中にあるキトサンの全てが人工物というわけではありません。わずかですが、天然のキトサンという物も存在しています。

ここでは、自然界に存在する天然のキトサンについて紹介します。

2-1.天然キトサンは接合菌類などの細胞壁に含まれています

自然界には、天然のキトサンがあります。

接合菌類である一部のケカビ菌の仲間では、その細胞壁に天然のキトサンが含まれているものがあります。

たとえば、インドネシアの伝統食「テンペ」に使われる菌がそれです。

テンペは、大豆などをテンペ菌で発酵させた発酵食品で400年以上前から食べられてきたそうです。

このテンペ菌などの接合菌類に天然キトサンは含まれていて、サプリメントとして摂られるようになるずっと前から、人はキトサンの食経験を持っていました。

まとめ

キトサンは、さまざまな健康効果を期待できます。

しかし、それを一般の食品から補うことが出来ないことを知っている方は意外に少ないようです。

カニやエビの殻は硬くて食べづらいのに、努力して食べたところでキトサンの効果が得られないのならがっかりしてしまいます。

もちろんテンペのような物からキトサンを摂ってもいいと思いますが、効果的な量を確保できるかどうかはわかりません。

それらのことを踏まえても、キトサンはサプリメントで摂っていただくことをおすすめしたいと思います。