キトサンを摂取するために、普段の食事から摂れたら便利だと思う方もいるかもしれません。
ところが、キトサンに関しては、サプリメントの代わりになる一般の食品はほとんどありません。じつは、キトサンは一般の食品には含まれていないのです。
そこで、このページでは、キトサンが一般の食品や食べ物から摂取できない理由を解説します。
「確実にキトサンを摂りたい!」と考えるのであれば、ぜひ、参考にしてください。
1.キトサンは一般の食品から摂ることはできません
キトサンはカニやエビの殻から抽出されます。
だからだと思いますが「殻をそのまま食べるとキトサンが摂れる」と考えている人がいるようです。
確かにキトサンの原料になるのはカニやエビの殻ではありますが、殻をそのまま食べてもキトサンを摂ったことにはなりません。殻にはキトサンがほとんど含まれていないからです。
1-1.カニやエビの殻に含まれているのはキトサンではなく「キチン」
何も加工していない、そのままのカニやエビの殻には「キチン」が含まれています。キチンとは、カニやエビ、昆虫など甲殻類の外骨格を構成している成分の一つです。
そして、その「キチン」を化学的に加工して得られるのが「キトサン」ということになります。
この二つの成分は、似ている部分もあるのですが、一般的に健康に良い成分とされるのは「キトサン」の方となります。
※体に良いとされる働きはキチンにもありますが、それは別の機会に紹介します。
キトサンの原料として最も多く用いられるカニ殻を例に挙げると、甲羅を構成する成分は、主に以下の3つになります。
- タンパク質
- カルシウム
- キチン
この3つ目のキチンを化学処理(濃いアルカリ溶液で加熱)して作られるのがキトサンです。
つまり、カニやエビの殼などを食べても、キチンを摂った事にはなりますが、キトサンを摂った事にはならないのです。
また、人はキチンを分解する酵素を持ち合わせていないので、体内でキチンをキトサンに作り変えることができません。
キチンは化学処理をしなければキトサンにならないため、食事からは摂る事ができないということです。
2.天然のキトサンはカビに含まれる
現在サプリメントとして販売されているキトサンは、言ってみればキチンを化学処理した人工のキトサンということになります。
しかし、世の中にあるキトサンの全てが人工物というわけではありません。わずかですが、天然のキトサンという物も存在しています。
ここでは、自然界に存在する天然のキトサンについて紹介します。
2-1.天然キトサンは接合菌類などの細胞壁に含まれています
自然界には、天然のキトサンがあります。
接合菌類である一部のケカビ菌の仲間では、その細胞壁に天然のキトサンが含まれているものがあります。
たとえば、インドネシアの伝統食「テンペ」に使われる菌がそれです。
テンペは、大豆などをテンペ菌で発酵させた発酵食品で400年以上前から食べられてきたそうです。
このテンペ菌などの接合菌類に天然キトサンは含まれていて、サプリメントとして摂られるようになるずっと前から、人はキトサンの食経験を持っていたと言うことです。
まとめ
キトサンは、さまざまな有用性を期待できます。
しかし、それを一般の食品から補うことが出来ないことを知っている方は意外に少ないようです。
カニやエビの殻は硬くて食べづらいのに、努力して食べたところでキトサンの働きが得られないのならがっかりしてしまいます。
もちろんテンペのような物からキトサンを摂ってもいいと思いますが、効果的な量を確保できるかどうかはわかりません。
それらのことを踏まえても、キトサンはサプリメントで摂っていただくことをおすすめしたいと思います。
FBサプリが、「キトナコス」初回特別価格でのご提供キャンペーン開催中。