キトサンとアレルギー

キトサンとアレルギーのイメージに使う血液検査の写真

サプリメントに使われるキトサンの原料は主にカニです。なのでカニやエビなどのアレルギーをお持ちの方の中には、キトサンの摂取が心配だという方もおられると思います。

また逆に、キトサンを積極的に摂取されている方もいますので、ここでは、キトサンとアレルギーについて書いてみたいと思います。

1.食物アレルギーの原因物質はタンパク質

そもそも、カニやエビが引き起こすアレルギーの原因物質となるのは、主に「トロポミオシン」というタンパク質なので、食物繊維であるキトサンがアレルギーを引き起こすことはあまり考えられません。

逆に、食物繊維は、一般的には腸内の環境を整える作用があると考えられているので、むしろ積極的に摂りたい成分です。

ところで、キトサンを使ったサプリメントのパッケージには原材料の表示がありますが、キトサンの後に( )で“かに由来”と書かれているのに気づかれた方もいると思います。

キトサンを表示する際使われるアレルギー表示

これは、カニやエビなどの甲殻類アレルギーを持っている人に対し、注意喚起として表示しているもので、法律で義務付けられています。

では、タンパク質ではないキトサンに、どうしてアレルギー注意の表示が必要なのでしょうか。

それは、キトサンの原料であるカニに含まれていたタンパク質がわずかに残っているかもしれないと考えられているからです。

キトサンには、本当にタンパク質が混ざっているのでしょうか。

2.キトサンは高度に精製されて作られる

サプリメントに使用されるキトサンの原料になるのは主にカニ殻です。

カニ殻にはタンパク質とカルシウムとキチンが含まれていますので、最終的にキトサンを得るためには、不要であるタンパク質とカルシウムを取り除かなければなりません。

まずはじめにカニ殼を薄い酸の溶液に2日ほど浸けておきます。そうするとカルシウムが溶けて出てゆきます。

その後、薄いアルカリ溶液で1日以上煮続けることでタンパク質は除去出来ます。

そうして残ったキチンを、今度は濃いアルカリ溶液で2時間程度煮ますと、最終的にサプリメントなどに使われるキトサンが得られます。

この間、酸やアルカリの薬品を流すために大量の水で何度も洗浄します。

このように、キトサンはいくつかの工程を経て高度に精製されていますので、完全といって良いくらいタンパク質は取り除かれています。

タンパク質とカルシウムを除去し精製されたキトサン

なので、通常国産のキトサンであれば、残留タンパク質の問題は無いと考えても良いのですが、万が一という事も考えなければなりませんし、中には粗悪な外国産のキトサンもあるかもしれないという事で、用心するに越したことはないという事でしょう。

3.キトサンがアレルギーを引き起こした例

以上のことで、キトサンにはアレルギーの心配がほとんど無いとお分かりいただけたと思います。

しかしながら、世界中で広く使われているキトサンですから、ごくわずかではありますが、アレルギーまたはアレルギー様の症状を引き起こした例が報告されています。

参考:食品摂取により発症する新規アレルギー/アレルギー様反応に関する調査研究 内閣府食品安全委員会

ただし、内容をよく見てみると、確実にキトサンが原因なのか判明していないものも多くあるようで、今後より詳しい調査が必要でしょう。

ちなみに、弊社がキトサンのサプリメントを発売してから30年以上が経ちますが、キトサンだけでアレルギー様の症状が出たというケースは、ほとんど無かったと思います。

まとめ

以上、述べましたように、

1. キトサンは食物繊維である。
2. サプリメント用のキトサンは高度に精製されているので残留タンパク質が無い。
3. キトサンのサプリメントでアレルギーを引き起こした報告は非常に少ない。

などのことから、キトサンは、アレルギーに対しては基本的に安全な素材だと言えると思います。

ただし、「何事にも100%ということは無い」という観点からとらえると、注意するポイントとしては、きちんとした国産の原料を使用しているものを選ぶことや、もともとカニやエビなどの甲殻類アレルギーを持っている方は、十分に気をつけながら摂った方が良いという事だと思います。

 

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